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(2)内容分析

各作品を節に分け、「作品紹介」の項にて「あらすじ」「おもな登場人物」「作品 への反響・おもな支持層」について述べた後、「作品分析」に入る。

全体の流れとしては、まず、主人公の性格特性を捉えることにより、その時代の読者がどのようなタイプのキャラクターに感情移入したのかを分析する。次に、家族・友人・女性キャラクターなど、主人公を取り巻く人間関係の描き方を捉えることにより、それぞれの時代における人間関係の特質を推測する手がかりを得る。そして、作品のモチーフや中心テーマについて、とりわけ『少年ジャンプ』のキーコンセプトともいわれる「友情・努力・勝利」との関連を考察する。以上のような作業を通して、連載時の社会背景と作品内容との関連を考察する。

以上の「作品分析」における分析視点について、若干の概説を加えておく。


<主人公の性格特性>

この項では、どのような性格の主人公が、物語の中でどのような活躍をしているかを分析する。それぞれの時代の読者がどのようなタイプのキャラクターに感情移入したのか、かっこいいと思ったのかについて考察することで、その時代の読者の価値観や理想を探る。

<主人公を取り巻く人間関係>

この項では、<1>仲間・敵キャラクターの位置づけ <2>女性キャラクターの位置づけ <3>家族の位置づけ の3つの視点から、主人公と脇役との人間関係がどのようであるかを分析する。主人公と他のキャラクターとの関係性から、主人公の作品における位置づけを明確にするとともに、それぞれの時代における人間関係の特質について推測する。

<作品のモチーフ>

この項では、<1>中心テーマ・キーワード <2>「友情・努力・勝利」との関連 の2つの視点から分析する。<1>では、作品のテーマや頻出するキーワードに注目し、作品に込められたメッセージを読みとることで、その時代に何が求められていたのかを考察する。<2>では、創刊時から『少年ジャンプ』の編集方針であった「友情・努力・勝利」というコンセプトと作品内容との関連を分析する。友情の描き方、勝利の重要度、努力の大切さなどは、時代によって描き方、捉え方が異なっていると思われ、このことが何を意味したのかについて考察する。

<連載時の社会背景との関連>

この項では、作品内容と、それぞれの時代の社会背景を照らし合わせ、その間にどのような関連がみられるかを考察する。マンガという一つのメディアを通しての限られた考察ではあるが、社会変動のもとでの文化の変容、人々の価値意識の変化を探ることが目的である。

なお、「作品紹介」の「あらすじ」と「おもな登場人物」については、単行本の巻頭に掲載されている「全巻までのあらすじ」と「登場人物紹介」の項目を参考にした。ただし、『プレイボール』『電影少女』の2作については、単行本で特に紹介されていなかったため、筆者自身の視点でまとめた。

                     

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